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あなたとの『愛』の続きを
第3章 あなたがヒーロー?
彼がゆっくりと振り返り
その瞳で私を見つめる。
「…あの…もったいない…ですよ。」
何を言っているんだ?と言うような顔をしている。
「…泊まりましょう?」
そして、私自身…何言ってるの?
目の前の彼は顔色一つ変えない。
その瞳からも感情は感じ取れない。
「お前…」
やっと彼が口を開いた。
「俺を…誘っているのか?」
…………はっ?
「ちっ…!違います!!!
お金払って帰るなんてもったいないじゃないですか!」
暫くの沈黙の後、彼は
「そうか…」と言い、部屋の方向へとまた歩き出した。
しっかりと私の腕を掴んだまま。
カードキーで部屋を開けると
そのまま、私はベッドルームへと連れ込まれる。
大きなキングサイズのベッドが一つ。
ベッドの上にはローブが2つ並んで置いてある。
何故だか…顔が熱くなる。