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あなたとの『愛』の続きを
第3章 あなたがヒーロー?
「もう…上がったのか?」
彼が立ち上がり、私の方へ歩いてくる。
間合いがなくなり彼は私の髪に触れた。
「…風邪…引くぞ。ちゃんと乾かせ。」
「あっ…はい。」
まだかすかに濡れている髪を
彼は指に絡めて離す。
彼は浴室へと向かうと
私にドライヤーを投げた。
「えっ!?うわっ…」
「俺は風呂に行く。乾かしとけよ。」
そう言うと、施錠の音が響いた。
テレビ画面はつまらなさそうなニュース。
その画面を見つめながら髪を乾かした。
しばらくすると、彼が出てきたのか
施錠が外される音がする。
そちらに目を向けると…
上半身は裸。
バスローブを腰にだけ巻き、肩は出している。
筋肉質で鍛え上げられた体がそこにあった。
ドライヤーを私に渡したおかげで髪が
乾かせなかったのだろう…
前髪からはまだ雫が垂れている。
…色っぽい。
その一言しか浮かばなかった。