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あなたとの『愛』の続きを
第3章 あなたがヒーロー?
「俺が…男を教えてやろうか?」
「えっ…んっ…!」
顔を上へと上げるとすぐに彼は口付けた。
私の口内へ舌を侵入し、簡単に侵していく。
歯列をなぞり、私の舌を絡みとる。
うまく呼吸さえできない私の口の端からは
どちらとも分からない唾液が流れ出る。
「んっ…ふっ…苦しっ…」
彼の胸板を押してみるが
腰を引き寄せられていてビクともしない。
それに…思うように体に力が…入らない。
「はぁっ…」
やっと解放された口からは
苦しそうな吐息しか出てこない。
彼が自分の口をクイッと拭う。
そして、私の顎を掴み上へと上げる。
「どんな気分だ…?葵。」
その目に吸い寄せられて…
また顔が近づいて来ても…抵抗することが出来なかった。
優しい触れるだけのキスを彼は落とした。
「どうだ…怖いか?」
私は首を横に振り、そっと彼の胸へと
顔を埋めた。
「…大丈夫…」
そう言うと、彼の手が私の頭へと乗せられた。