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あなたとの『愛』の続きを
第3章 あなたがヒーロー?
「女は…ここで、感じるんだ。」
彼の顔が私の耳元へと近づき
低い声で呟かれた。
…耳…?
「女は聴覚で興奮を覚える。
男の甘い声や…時には意地悪な言葉による攻め。
それに喜び…欲情する。
葵。
お前も、俺の声に欲情する女になればいいと思わねぇか?」
彼が私の耳に、舌を這わす。
「きゃっ…あっ…やめてっ…」
ピチャ…ピチャ…と私の聴覚を蝕んでいく。
耳を必要以上に舐め、私の体が小さく反応を示す。
さっきまでお腹まで撫で止まっていた手を
動かし始め…スカートの中へと這わす。
「…っ、やめてっ…お願いっ…」
彼が私の顔を覗き込む。
ユックリと私の目尻へとキスをし
溢れてきた涙を舐め取る。
「こっ…こわいっ…の」
「…解ってる。だから…優しくしてるだろ。」
彼は小さく溜め息を吐くと
私の目に掌を置いた。
「葵。…今日は待ってやる。」
そう言うと何も見えない私のおでこにキスを落とした。