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あなたとの『愛』の続きを
第3章 あなたがヒーロー?
「おい…」
「……はい。」
「1人、物思いにふけている所悪いが、
俺は明日6時にはここを出る。
…寝るぞ。」
「6時!?」
時計を見るといつの間にか0時は回っている。
「チェックアウトは10時だから…
お前は寝てても良い。」
「いえ、私も仕事なので…一緒に帰ります…」
「何なら…今帰っても良いんだぞ。」
「えっ…」
その言葉に驚いて彼の方へと顔を向けると
彼は真っ直ぐ私へ視線を向けた。
胸がギュッと締め付けられている気持ちだった。
「心配するな…今日はもう何もしない。」
そう言うと彼は先に寝室へと入っていく。
その後ろ姿が見えなくなると…
急に不安になって私も後を追った。
彼が広いベッドの端に寝ている。
私も同じように反対がの端に背中を向け横になった。
お互い背中を向け広いベッドは隙間だらけで寒い。
まだ…起きているのかさえ解らなかった。