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あなたとの『愛』の続きを
第4章 名前のないヒーロー。


「おはよー!あれ?葵?早いね…」

先に来たのは、舞だった。


「おはよ。ちょっとね…」

「……珍しいね。」


そう言うと舞も制服へと着替え始める。
すると、すぐに京香さんも入ってきた。


「おはよう。あれ?2人とも早いわね〜」


京香さんが上の服を脱ぎ、ふくよかな胸が露わになる。
その服をロッカーにかけ口元を緩ませた。


「そうそう、この前の合コンの奈央君…

葵ちゃんと話がしたいみたいよ?」


フフフと、意味ありげな笑いで私を見る。


「……何故ですか?」

「さぁ。気に入ったんじゃない?
番号…教えといたから。」


そう言ってロッカーを閉める。


「……えっ。そんなっ…」


受付まで移動する間もその話ばかりだった。


「いいじゃない。一番のいい男だったでしょ?

まさか…他に良い人いた?」




……ふと思い浮かぶ…タバコの煙を吐き出す彼の横顔。




「…いえ…」


それだけ言うと、もう私は何も話せずにいた。
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