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あなたとの『愛』の続きを
第4章 名前のないヒーロー。
「ねぇ…葵…」
前の席に座る舞が京香さんが居ない隙に声をかけてきた。
「今日、真司くんと食事するの。
…奈央君も誘ったみたいだから…どう?」
「えっ…急にそんな…」
「良いじゃない。どうせ予定ないでしょ?お願い!」
手のひらを合わせてお願いする舞に私は
解った…と仕方なく返事をした。
午後からの診察もやはり患者は多くて…
バタバタと時間は過ぎていった。
そして…18時になり…
京香さんは彼氏とデートなのだと手を振って帰っていった。
私と舞は待ち合わせの居酒屋へと向かう。
…最初に会ったあの居酒屋だった。
個室を開けると…そこには……
真司くんと…
奈央君…
そして…
優太郎君。
舞の顔も強張った。
そして…私自身も。