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あなたとの『愛』の続きを
第2章 初めての出会い。
私は4歳の時、両親を亡くした。
記憶になく…私の記憶は孤児院での事しかない。
別に…孤独ではなかった。
同じような境遇の人たちがいて、笑っていたし
普通の生活ができていたと思う。
時々、心無い声も聞かれたが、気にしてたらキリがない。
けれど、私の心には…小さな闇が広がって
バカにされたくなければ人一倍努力するのだと
自分に言い聞かせて生きてきた。
高校も進学校だったし、成績も良かった。
…その為か…恋愛なんて
どうすればいいのかわからなかった。
そうして生きてきて25年。
恥ずかしながら…彼氏なんて出来た試しがない。
「ねぇ、葵ちゃん。合コンとか行かない?」
「京香さん…彼氏いるじゃないですか…」
「違うのよ!有名な会社の社員とセッティングできたの!逃すには惜しいわ!」
京香さんは今時の清楚なお姉さんだが…肉食系だ。
コンパ、合コン大好きと顔に書いてある。