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あなたとの『愛』の続きを
第5章 ヒーローの正体
「…まだ…仕事は忙しい?」
「どうした?」
「会いたいの…」
その言葉に返事がない。
「いやっ…気にしないで…ごめんなさ…」
「お前は…全く…」
「えっ?」
「こっちは我慢してんだ。
会えばどうなるか覚悟して言ってるんだろうな!?」
「………えっ…」
顔が徐々に熱くなる。
舞は面白そうに肩を揺らして笑っている。
…覚悟…そんなこと考えてもなかった。
「今日20時にあのBARで、待ち合わせだ。
それまでには、仕事を片付けてる。」
約束をして電話を切ると、
舞は堪えていた笑いを吐き出した。
「もうっ!愛されてるじゃないの!?
…付き合ってないのがおかしいわ!」
私は苦笑いを返すと、午後からの仕事に戻った。