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あなたとの『愛』の続きを
第5章 ヒーローの正体
「元気にしてたか?」
頭に手を乗せられ、恥ずかしさのあまり
頷くことしかできなかった。
「…なんだ、顔を真っ赤にするほど
会えたのが嬉しかったのか?」
恥ずかしげもなくサラッと言いのけてしまう彼が憎い。
横のカウンターに、腰を下ろすと
彼は適当に何かカクテルを頼んでいた。
「葵は…?飲まないのか?」
私のグラスの中のソフトドリンクへと視線を移す。
「…飲みます。」
彼が頼んでくれたオレンジ色のカクテル。
ソフトドリンクのように甘かった。
「明日も仕事だろう?
…0時までには帰すよ。」
「えっ…」
その言葉に驚いた私は無意識に彼の方に
顔を向けた。
「…なんだその顔は」
少し目を見開き、彼は楽しそうに口の端をあげた。
「…覚悟…してきたのか?」
耳元で、低く呟かれた声は
私の胸に痛い程響いた。
「なっ…いや…」
顔が熱くなって…
もう恥ずかしいのも越えている。
「心配するな…そんなに焦ってねぇよ。」
彼の体とは正反対の大きな手が私の頬を包む。
胸の奥底がギュッと締め付けられた。
頭に手を乗せられ、恥ずかしさのあまり
頷くことしかできなかった。
「…なんだ、顔を真っ赤にするほど
会えたのが嬉しかったのか?」
恥ずかしげもなくサラッと言いのけてしまう彼が憎い。
横のカウンターに、腰を下ろすと
彼は適当に何かカクテルを頼んでいた。
「葵は…?飲まないのか?」
私のグラスの中のソフトドリンクへと視線を移す。
「…飲みます。」
彼が頼んでくれたオレンジ色のカクテル。
ソフトドリンクのように甘かった。
「明日も仕事だろう?
…0時までには帰すよ。」
「えっ…」
その言葉に驚いた私は無意識に彼の方に
顔を向けた。
「…なんだその顔は」
少し目を見開き、彼は楽しそうに口の端をあげた。
「…覚悟…してきたのか?」
耳元で、低く呟かれた声は
私の胸に痛い程響いた。
「なっ…いや…」
顔が熱くなって…
もう恥ずかしいのも越えている。
「心配するな…そんなに焦ってねぇよ。」
彼の体とは正反対の大きな手が私の頬を包む。
胸の奥底がギュッと締め付けられた。