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あなたとの『愛』の続きを
第5章 ヒーローの正体
優太郎君の隣には奈央君が座り
私に手をヒラヒラとしただけだった。
そして…竜さんが向こうから歩いてくるのが見えた。
何やらここのスタッフと少し話しているみたい。
そして、目線を私へ向けた時…
彼の歩く足が止まった。
……??……
何が起きているのが解らない。
「ふっ…副社長!?」
後ろから聞こえたその声と
明らかに動揺する優太郎君と奈央君。
…ふく…しゃちょう?
竜さんがゆっくりとこちらに歩いてきて
さっきまでとは逆の優太郎君が空けた私の隣の席へと座った。
「よぉ。新井。菊池。」
…えっ?
「まぁ、座れ。硬くなるな。お互い、プライベートだ。」
そう言われて椅子に座ると2人。
「副社長、プライベートで?」
「あぁ。」
そう言うとマスターに向かって手をあげる。
マスターはグラスに入ったウィスキーを彼らに並べた。