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あなたとの『愛』の続きを
第5章 ヒーローの正体

「副社長…葵さんと、いつから…」


動揺を隠しきれていない優太郎君は
膝の上で握った拳が小さく震えている。



「…いや。まだ始まっちゃいねぇよ。

…まぁ、菊池か俺か…決めるのは葵だ。」


私を挟んで会話をする2人を
私は交互に見た。


「本気で葵が好きなら…

奪って構わない。

俺も盗られないように努力するよ。」



「そんな…こと…」



私を見つめ、眉を下げる優太郎君…

勝ち目がない…とでも言いたそうな目だ。




「あの〜…すいません。副社長。」



間に割って入ってきたのは奈央君。


「…なんだ?」


「副社長…こんな事言っていいのかわかりませんが…


なぜ…



名前を教えないんですか…?」


…え?

名前を教えないって…?



竜って名は…?


私が竜さんの方へと向きを変えると
彼は少し…顔を歪ませた。

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