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あなたとの『愛』の続きを
第6章 立ちはだかる障害
「なら、少しだけ…」
そう言うと舞は優しく笑った。
私は一応、蓮にメールを入れる。
今日は友達とご飯を食べに行く、それだけの短いメール。
すると…すぐに携帯が鳴り出す。
ディスプレイは昨日、名前を登録し直した蓮の文字。
「っ…もしもしっ」
「誰だ?」
「えっ?」
「友達って誰だ?」
「えっと…舞…前に会った子だよ」
「…あぁ。そうか。ならいい。」
「えっ?どういう事?」
「………アホか。夜また連絡する。」
そう言うと、呆気なく電話は切れてしまった。
横の舞に目を向けると、優しく笑っていた舞が
今度はにやけている。
「ヤキモチね。彼。」
「…ヤキモチ?」
「そう。葵が誰と行くのか心配なのよ。」
「へっへぇ…」
…そんな柄じゃなさそうだけど…と
心の中で笑いながら、少し嬉しかった。
ランチタイムも終わり、持ち場の受付へと戻った。
すでに何人かは待っていて、横に座る京香さんが
あからさまな溜息をついていた。