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あなたとの『愛』の続きを
第6章 立ちはだかる障害
奈央君の話では…
彼は職場恋愛はしないんだとか。
感情、私情を挟むと…困るから出そうだ。
中には、それを知って告白をする部下がいる。
…彼は優しく断るらしい。
それでも諦められない人たちが
沢山いると言っていた。
彼女だった人が、会社の外で待っていたこともあるらしい。
泣き崩れ…よりを戻したいと縋り付いて。
秘書によって止められたけれど、
そんな人が何人もいるみたいだった。
「私も…そうなるのかな」
「ちょっと!始まったばっかの人が何言ってんの。」
「そうだよ…大丈夫だって」
奈央君のフォローも何故か無意味に思えた。
こんな取り柄もない私を…彼が
ずっと好きだったなんて…
ありえない…。
意気消沈した私は、それからは
あまり話すことがなかった。
始まる前から不安になってどうすんのよと
自分に言い聞かせて見ても…
不安は解消されることはなかった。