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あなたとの『愛』の続きを
第6章 立ちはだかる障害
「ねぇ…奈央君!宮田さんって?」
帰りのエレベーターの中。
私はさっきの宮田さんについて聞いてみた。
「…秘書だよ。」
「…美人な…?」
「そこ…気にしてたの?そうだよ。
宮田ユリ。28歳。独身。
堅物だけど、あの人の良き理解者だ。
…婚約者だって噂もあったけど…
葵ちゃんと副社長見てたら違うみたいだね。」
「どういう事?」
「ん?副社長、葵ちゃんを大切にしてる。
…解るよ。」
そこまで言うとチンッとエレベーターが
一階のエントランスへの到着を知らせる。
「さぁ、お姫様。1時間何します?」
「何っ…もうっ…」
「時間も遅いし…そこらへんでコーヒーでも飲もうか。」
私たちは24時間営業のカフェで
コーヒーを飲んだ。
奈央君は外を歩けば、目立つらしく、
同じような仕事上がりの女性グループがチラチラとこちらを見ている。
「奈央君…モテるのね。」
そう笑うと、奈央君は私の髪を1束触る。
「今頃?視野狭すぎでしょ。」
急に恥ずかしくなって俯いてしまう。