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万華鏡
第2章 視姦
鍵は開いているのに、し‥ん、と静まりかえった図書室の、何時もとは違う佇まいに戸惑いながら、部屋の中に入る。
(鍵のかけ忘れ‥、かな?)
「‥誰か居ますか?」
そう声を掛けながら奥へと進む。
静まりかえった教室。
それは何時もの教室とは違う非日常的な香りに包まれ、
まるで別の世界への入口の様で。
少しだけ‥、気味が悪い。
びくつきながら、恐る恐る中へ入って。
ーー あれ‥、誰が居る?
カウンター付近まで近付いた時、本棚の奥に微かに気配を感じた。
気配の方に進んで行った。
もしかして司書のお姉さんが奥で作業しているのかもしれない。
そう思えば、さっきの心許ない気持ちは何処へやら、で。
「ーーー‥。」
微かな子猫が鳴く様な、か細い声が聞こえて。
(奥で誰かが泣いてるの?)
本棚の本が立て並んでいる上部の隙間から向こう側が垣間見える。
人の動く気配がした―――。
(鍵のかけ忘れ‥、かな?)
「‥誰か居ますか?」
そう声を掛けながら奥へと進む。
静まりかえった教室。
それは何時もの教室とは違う非日常的な香りに包まれ、
まるで別の世界への入口の様で。
少しだけ‥、気味が悪い。
びくつきながら、恐る恐る中へ入って。
ーー あれ‥、誰が居る?
カウンター付近まで近付いた時、本棚の奥に微かに気配を感じた。
気配の方に進んで行った。
もしかして司書のお姉さんが奥で作業しているのかもしれない。
そう思えば、さっきの心許ない気持ちは何処へやら、で。
「ーーー‥。」
微かな子猫が鳴く様な、か細い声が聞こえて。
(奥で誰かが泣いてるの?)
本棚の本が立て並んでいる上部の隙間から向こう側が垣間見える。
人の動く気配がした―――。