この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
ピンクの扉
第16章 真実の愛
思ったよりも仮眠席は狭かった。
イヤでも二人は接触してしまう。
「ちょっと汗臭いかもしれないけど
簡便してくれよな」
確かに若い男特有の匂いがした。
でも、決して不快な匂いではなかった。
「それに比べ、あんたはいい匂いがするなあ」
男は紳士らしく
桃子の体に手を伸ばそうとはしなかったが、
密着した下半身は立派に勃起していた。
「こりゃムラムラして仮眠どころじゃないかもな~」
男はそう言ってクスクスと笑った。
「じゃあ…抜いてあげるからしっかり寝て下さい…」
自分が原因で
居眠り運転で事故でもされたら、桃子とては目覚めが悪い。
「えっ?いいんですか?」
男はイソイソとズボンとパンツを下ろした。
桃子が起き上がって顔を股間に近づけようとすると
男はビックリしたように
「えっ?まさかフェラ?」と驚いた。
そうだけど…と、告げると
「実は俺…童貞なんで…」と白状した。
その告白に桃子は胸がキュンとなった。
思えば桃子と智一も初めて結ばれたとき、
童貞と処女だった。
あの時のときめきが甦る…
「卒業させてあげようか?」
男は顔を真っ赤にして黙り込んでしまった。
桃子も黙って下半身を丸出しにした。