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ピンクの扉
第20章 豆田先生
ーーそれはそうと、さっき豆田先生から連絡があったわ
なんでも桃子が乗り気じゃないから
一人で頑張ってますって半べそかいてたわよーー
「乗り気じゃないって、
私、打ち合わせをしたいからって先生が言うから
あの先生についていったのに
先生ったら私を抱こうとしたんですよ!」
脚色して嘘の報告するなんて信じられないわ
ーーまあまあ、豆田先生はお若いからお盛んなのよ
桃子もバージンじゃないんだから上手くやってくれないと…
PTAは保護者側と教師側が仲良くしないと
成り立たないんだからね。
私と校長先生を見習わないとーー
「わかりました!
おとなしく抱かれろと仰るんですね!」
なんだか理不尽な気持ちで
治まりかけていた怒りが
再びメラメラと燃えてくるのがわかりました。
ーーそんなことは言ってないけど…
とにかく何とか仲良くやって頂戴、
今度、ちゃんと埋め合わせするから…ーー
「また縛ってくれますか?」
埋め合わせをするという言葉に
あの日の緊縛を思い出して
ちょっぴり疼いちゃいました。
ーーいいわよ~、たっぷりと可愛がってあげるーー
そう言ってもらえて私はルンルンで電話を切りました。
通話を終えるとすぐにスマホが着信音を知らせました。
スマホ画面は見知らぬ電話番号でした。