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英里を調教
第18章 エクストラ・ストーリー4 おじさんの家で
 車は無事に着いた。
 新堂は二階の一部屋を英里のために空けてくれた。

 しばらく使ってなかった部屋だから、あんまり掃除も出来てないし、汚したりとか気にせずに自由に使って、と言って下でお茶用意しておくね、と新堂は下りていった。

 英里は持ってきた荷物の中から、とりあえず必要そうな、ケータイの充電器や勉強道具を取り出す。
 バイブは持ってこなかった。

 勉強に集中しなきゃいけないしね。

 英里はこの数日、性欲に負けずに勉強に励んだ。
 そろそろ体が疼くが、いい機会だからこのまま性欲に悩まされないようになりたい、と密かに思っている。
 ここにいる数日間は、絶対我慢だ。

 お茶の後、英里はお風呂を貸してもらった。

 田舎だからか広い家に、やっぱり広いお風呂。
 夏の季節、汗を流すとさっぱりする。

 静かな環境。部屋の窓からは川が見える。
 
 これで勉強に集中できそう。

 シャワーと浴槽のお湯から立ち上る湯気の中、英里は自分に気合を入れる。

 そんな英里を、新堂は浴室のドアの隙間から覗いている。

 脱衣室に入ると、脱いだばかりの英里の下着がシャツの下に隠してあった。。
 黒地にピンクの縁取り。素材は綿で、黒だからといってセクシーさよりも可愛らしさのほうが勝っている。

 英里の体温と匂いの残る下着を戻し、浴室のドアの狭い隙間に目を凝らす。
 浴室のドアは半分透けるガラスだが、浴室内の湿気で曇って、ほとんど外は見えない。
 ドアに隙間があるといっても、換気扇が回っている浴室から、ドアに向かって湯気が流れることもなく、まず気付かれはしない。

 こうやって新堂は、家に泊めた女の入浴を覗いていた。
 もともと古い田舎の家だから、あちこちに手を入れた。
 離婚してしばらくして、この隙間に気が付いた。
 修理するかとも思ったが、新堂の欲望が、ドアをそのままにさせた。
 はじめてここから覗いた時、震えるほど緊張したが、同時にドアを修理しなかった自分に喝采を送りたくなったものだ。

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