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回想ディスコ
第1章 思い出の扉をあけて
「みんなここの常連だったって話。
金曜の夜にはたびたび来てたって話だよ。
25年、30年くらい前?
あの頃はこんなだったねぇって話・・から、実は懺悔話がはじまってさ」
「ザンゲ話?」
思わず体を反らした。
手にしていたグラスが揺れて、カクテルが波打った。
まさかそんな強烈な話題だなんて、想像つかなかった。
だって、知らない者同士だよ?
必要ないかもしれないけどお仕事は?とか家族構成は?とか
まずはありきたりな会話だろうと思っていたら、大間違い・・
「懺悔って、誰に対して何の?」
まだ目を合わせていなかった2人の女と1人の男に視線を流す。
みなそれぞれの含み笑いを私に返す。
今度は、緩やかにカールされたロングヘアに今どき珍しい
ピンクの口紅の女が声をあげる。
「若気のイタリってやつよ。
それもこの店でやらかしちゃったコト!
ワンダーランドで仕出かしたおイタをね・・うふふ!」