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回想ディスコ
第1章 思い出の扉をあけて
Friday Night
あの頃のように短いスカートは穿けないが
それでもがんばってセクシーな服に身を包み
20年ぶりに「ワンダーランド」の扉を開いた。
今夜は生活の一切を忘れて、この闇の中で輝いていた頃に
タイムスリップしてハジケよう!
エレベーターの表示の流れを見つめながら
期待と懐かしさに胸を膨らませた。
それまで静まり返っていたエレベーターホールに突如として
大音量の音楽が漏れて鳴り響き、私は慌てて扉の中に滑り込んだ。
スタッフはさすがに若いおにいちゃん。
あの頃若かった人、が出てきたらさすがに引く。
でもちゃんと時代に合わせて
20代と思しき草食な系統に見える2人のイケメンが出迎えてくれた。
「いらっしゃいませ。
・・おひとりさまですか?」
首をかしげる仕草がなんとも言えなくかわいいカレに、
はい、と私も首をかしげた。