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回想ディスコ
第3章 「正弘の場合」
「アンタ・・結構女落としてるよね、あたし何度か見たことあんのよね、アンタのこと。
 実はさ、別の友だちがアンタとやってんだよね・・よかったらしいじゃん。
 シャネの前にさ、ちょっと試させてよ・・」

イブサちゃんはグイッと腰を押し付けてきた。
そして上下させる。
すでに出来上がっているオレの真ん中が、
素直になれ素直になれって言ってる・・え~でも・・
20人目、シャネちゃんじゃなくなっちゃう・・

でもまあいいか!
何人目だろうとあの女をひざまずかせることが目標になったんだ。
今日のところはこのレディのご希望に応えるか・・

「・・いいよ。そういう素直なとこ、かわいいよね。
 やっぱさ、かわいい女っていいよね。イブサちゃん、今夜はよろしくね」

腰に両手をからませて、グイッと体を押し付ける。
すでにカタなってるオレをすぐに感じ取ったイブサちゃんは
クリッとした目で見上げてきた。
口元は完全に・・笑ってる。

じゃあさっそく、と彼女の手を引いて歩きだす。
まだホールの真ん中で揺れているシャネちゃんに視線を送る。
そしたらむこうもこっちを見ている。
男の肩越しに、ずっと見てる。

しばし視線をからめて立ち止っていると、気づいたイブサちゃんが
わざとらしくシャネちゃんにむかって手を振った。

そしてさっさと歩き出した女に手を引かれながら、
ホールを後にした。
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