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回想ディスコ
第1章 思い出の扉をあけて
次から次へと懐メロがかかり、
その度にあの頃若者だったであろう男女が歓声をあげる。
それにつられて3曲続けて踊ったら、息が切れてきた。
あの頃はぶっ通し10曲、なんてちょろいもんだったのに。
これが加齢、ってやつなのね・・と体に受けるダメージを思い知った。
無理せずここで一休み、と再びバーカウンターへ行き、今度は
テキーラサンライズを注文。
それを受け取り、人の間をぬう様にして
VIPルームへと近づいてみた。すると・・
「ご自由にどうぞ」と書かれたプレートがぶら下がっている。
昔なら別料金をとられて、借りた人たちしか入れなかったけど
自由に入っていいんだ・・
ガラス越しにのぞいていると、
気づいた一人の男が手招きをした。
いっせいに他の人たちもこちらを見る。
一瞬ひるんだ私に、男はまだ手招きをしてくれているので、
ちょこんと頭を下げてからドアを開けた。