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回想ディスコ
第1章 思い出の扉をあけて
「あの・・お邪魔してもよろしいですか?」
ガラスでかこまれた部屋の中に滑り込むようにして入り、
ドアを閉めてから声をかけた。
一同を見回すと、男が3人女が3人。
私が4人目の女となった。
「どうぞ、仲間に入ってくださいよ」
手招きしてくれた男が丁寧な口調で答えた。
良い声してる・・
なんというか、声に色がある。
なんとかボイス、とか呼びたくなるくらい、心地よく耳に響く声だった。
でも残念なのが・・
諦められた頭髪・・
もしかしてちょっと前までバーコードだったのだろうか。
それを潔く取っ払ったような髪形だ。
顔も少しふっくらしていて。
でも若い頃はそこそこイケてたんじゃないかという
顔の成り立ちをのぞかしている。
私は好意的に解釈してあげた。