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アンバランスなsweet
第11章 不審な影

「先輩‼」
「里奈ちゃん?!」
里奈ちゃんが真っ青な顔をして走って来た。
こんな遅い時間に一人で外にいるなんて一体どうしたのだろう。
唇は色を失い、その手を取れば氷のように冷たくて。
一体何時間外にいたのか―‥。
コートのフードは、雪が積もったのを払ったのだろうか。擦った雪が白く残っていた。
職員玄関脇にある自販機でミルクティを購入すると、里奈ちゃんに無理矢理持たせる。
「紫乃先‥輩」
いつもしっかりして、気丈な里奈ちゃんの心許ない様子に少し不安を感じ、小刻みに震える躯を紫乃はふんわり抱き締めた。
職員玄関の風徐室。
ー雪国の玄関には良く設えてある風避けー
鍵を掛けないその場所に、
里奈ちゃんを連れて行き、そこにあるベンチに座らせた。
「一体‥、何があったの?」
「数日前から‥後をつけられてるんです‥。」
風徐室から外を覗けば見知らぬ男が電柱の辺りからじっと此方を見ていた。
――何だろう?気味が悪い。
「里奈ちゃん?!」
里奈ちゃんが真っ青な顔をして走って来た。
こんな遅い時間に一人で外にいるなんて一体どうしたのだろう。
唇は色を失い、その手を取れば氷のように冷たくて。
一体何時間外にいたのか―‥。
コートのフードは、雪が積もったのを払ったのだろうか。擦った雪が白く残っていた。
職員玄関脇にある自販機でミルクティを購入すると、里奈ちゃんに無理矢理持たせる。
「紫乃先‥輩」
いつもしっかりして、気丈な里奈ちゃんの心許ない様子に少し不安を感じ、小刻みに震える躯を紫乃はふんわり抱き締めた。
職員玄関の風徐室。
ー雪国の玄関には良く設えてある風避けー
鍵を掛けないその場所に、
里奈ちゃんを連れて行き、そこにあるベンチに座らせた。
「一体‥、何があったの?」
「数日前から‥後をつけられてるんです‥。」
風徐室から外を覗けば見知らぬ男が電柱の辺りからじっと此方を見ていた。
――何だろう?気味が悪い。

