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アンバランスなsweet
第11章 不審な影

私も里奈ちゃんも、職場からは家が近くて。
通勤、退社はいつも徒歩だ。
「あそこの電柱の付近にいる男の人のこと?
‥誰だろう。ずっとこっちを見てる。」
もしかして‥ストーカー?
余りの怯えように、そんな言葉が頭をよぎる。
でもこんなに震えている里奈ちゃんをこのまま帰すことが出来なかった。
――♪~♪♪~
携帯電話の着信音が鳴り響き、片桐さんからの着信を告げていた。
さっきまでの少しだけ乗り気じゃなかった自分が嘘みたいに。
私は急いで片桐さんからの電話に出た。
《もしもし、紫乃ちゃ‥。》
『片桐さん、お願い、迎えに来て下さい‼』
私の必死な様子が伝わったのか、片桐さんは《わかった》と一言告げると、電話を切って。
「里奈ちゃん、大丈夫だからね。大丈夫だからね。」
訳が解らないまま。
でも、里奈ちゃんを、守らなきゃ―‥。
そんな気持ちに突き動かされ、
私は大丈夫だからと何度も、何度も里奈ちゃんに繰り返す。
そう口にすることで、それが現実になるようなそんな気がした。
通勤、退社はいつも徒歩だ。
「あそこの電柱の付近にいる男の人のこと?
‥誰だろう。ずっとこっちを見てる。」
もしかして‥ストーカー?
余りの怯えように、そんな言葉が頭をよぎる。
でもこんなに震えている里奈ちゃんをこのまま帰すことが出来なかった。
――♪~♪♪~
携帯電話の着信音が鳴り響き、片桐さんからの着信を告げていた。
さっきまでの少しだけ乗り気じゃなかった自分が嘘みたいに。
私は急いで片桐さんからの電話に出た。
《もしもし、紫乃ちゃ‥。》
『片桐さん、お願い、迎えに来て下さい‼』
私の必死な様子が伝わったのか、片桐さんは《わかった》と一言告げると、電話を切って。
「里奈ちゃん、大丈夫だからね。大丈夫だからね。」
訳が解らないまま。
でも、里奈ちゃんを、守らなきゃ―‥。
そんな気持ちに突き動かされ、
私は大丈夫だからと何度も、何度も里奈ちゃんに繰り返す。
そう口にすることで、それが現実になるようなそんな気がした。

