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第2章 出合いは最悪

何時もは制服で出勤しているから、何だか私服で職場から出るのは気恥ずかしくて。



ーー 別にデートとかじゃないんだけど。



一人ごちる、私。



事務員は、制服での出勤退社がうちの診療所では通例になっていて。



たまに、プライベートで用があったりすると、周りに詮索されちゃうから、少しだけ面倒臭い。



でも ー‥。

お店に買いにいっても、既製服では正直余りサイズが無くて。

身長だけじゃなく、高さの割りに脂肪が足りない細身の身体は、女性らしさに欠けていた。



自ずと通販か若しくは手作りになる私の服。



今日来ているセーターだって、手編みだし。



しばらく手編み風のセーターが流行らない年が続いて、ちょっとしんどかったけれど、私にとっては必要なんだから流行りとか、関係ないの。



今年は少し流行ってるみたいで嬉しい！



たっぷりとしたボリュームのあるロングスカート。



可愛らしいのが似合わない私は色味は黒やグレーが多くて。今回も、上から下まで真っ黒だ。



まるで烏みたいだなーと自分でも思うけれど。


だって、仕方ないじゃない？



今回の飲み会だって、出合いじゃなくて、美味しいお酒を飲むのが目的！



元気だしていかなきゃ！ね。