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アンバランスなsweet
第14章 初めてのデート‥。
レセプト残業の時の送り迎えからこっち、
片桐さんの勤務の関係や、お互い中々時間が取れなくて。


LINEをしない片桐さんとのコミュニケーションは専らメールと電話。


いっぱい笑わせてあげる‥。そう言った片桐さん。

有言実行タイプなのか、私に毎日メールをくれて。

今日の出前は旨かった!とか、
野良猫に出会ってしまい、余りの可愛さにキュンとしたとか、
日々の、ふっと楽しかったことなどを私に教えてくれて。

私に笑顔をくれるんだ。




‥それは。

真くんと一緒にいるみたいに、心がギュッと締め付けられたり、
視線が合った瞬間ドキンっと甘く高鳴ったり。



そんなドキドキした時間では無いけれど。
凄く安心できる、距離感だった。



片桐さんとデート。

‥っていうか、

男性と二人きり‥。
正式なデートは私は今日が初めてで。



年頃の乙女が悩むように、私も鏡の前で一人悩む。




――何‥、着ていけばいいのかな。




今日のデートが決まった日から、
洋服のことで一人頭を悩ませて。








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