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アンバランスなsweet
第14章 初めてのデート‥。

手持ちの服でのコーディネートは‥それが限界で。
約束の時間はそこまで迫っていた。
丁寧にメークをして。仕上げにほんのりと指でルージュを乗せる。
鏡の中の私は見知らぬよそ行きな私。
―――少しでも柔らかな印象にしたい。
それは‥多分。無意識の抵抗。
―――誰に、‥何に対して?
「出来た!」
姿見に全身を写して。
その前でくるりと回る。
空気を孕んで、ワンピースの裾か少しだけふわりと浮いて。
少しだけ耳の裏側に付けた香水が優しく香った。
そこには―――。
恋する準備が出来た女の子が見えて。
♪~~~♪
スマホが片桐さんからのメールを告げて。
《今、家の前だよ。》
―――私の初めてが幕を開けた。
約束の時間はそこまで迫っていた。
丁寧にメークをして。仕上げにほんのりと指でルージュを乗せる。
鏡の中の私は見知らぬよそ行きな私。
―――少しでも柔らかな印象にしたい。
それは‥多分。無意識の抵抗。
―――誰に、‥何に対して?
「出来た!」
姿見に全身を写して。
その前でくるりと回る。
空気を孕んで、ワンピースの裾か少しだけふわりと浮いて。
少しだけ耳の裏側に付けた香水が優しく香った。
そこには―――。
恋する準備が出来た女の子が見えて。
♪~~~♪
スマホが片桐さんからのメールを告げて。
《今、家の前だよ。》
―――私の初めてが幕を開けた。

