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アンバランスなsweet
第14章 初めてのデート‥。

「豊‥さん////」
やっとのことで口にしたその名前。でも、口にするのは恥ずかしくて。
片桐さんの方が見れなくて、下を向いてしまう。
「紫乃‥、顔上げて。」
そう名前を呼び捨てにされて。
同じ呼び捨てでも、真くんとは違う響きをもつ私の名前。
「これからは、呼び捨てにしていいのは俺だけだから。まことにもちゃんと話したし。」
そう話す片桐さんの顔がちゃんと見れない。
もちろん友だちとかそんな範囲でだけどさ。
そういって笑う片桐さん。
そんな独占欲はやっぱり彼氏なんだな、なんて改めて思う。
―――真くんに、もう「紫乃」って呼んで貰えないのかな。
それは寂しくて、少し嫌だな。
気持ちが少しだけ真くんのことに反れてしまったそんな時‥。
「紫乃‥髪切ったんだね。ちゃんと俺の言うことが聞けていいコだ。」
―――可愛いよ。
そう声を掛けられて。
凄く愛しい物を見るように、
誰かを懐かしむように、目を細めて微笑む片桐さん。
やっとのことで口にしたその名前。でも、口にするのは恥ずかしくて。
片桐さんの方が見れなくて、下を向いてしまう。
「紫乃‥、顔上げて。」
そう名前を呼び捨てにされて。
同じ呼び捨てでも、真くんとは違う響きをもつ私の名前。
「これからは、呼び捨てにしていいのは俺だけだから。まことにもちゃんと話したし。」
そう話す片桐さんの顔がちゃんと見れない。
もちろん友だちとかそんな範囲でだけどさ。
そういって笑う片桐さん。
そんな独占欲はやっぱり彼氏なんだな、なんて改めて思う。
―――真くんに、もう「紫乃」って呼んで貰えないのかな。
それは寂しくて、少し嫌だな。
気持ちが少しだけ真くんのことに反れてしまったそんな時‥。
「紫乃‥髪切ったんだね。ちゃんと俺の言うことが聞けていいコだ。」
―――可愛いよ。
そう声を掛けられて。
凄く愛しい物を見るように、
誰かを懐かしむように、目を細めて微笑む片桐さん。

