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アンバランスなsweet
第3章 秘密
私とまことくんのビールが届いた。


「全員揃ったし、もう一回乾杯といきますか!」

熊さんの音頭で、みんなグラスを掲げて。



「「お疲れさま~! カンパーイ‼」」



みんなで乾杯した。きっと今日何度目かの乾杯。
既に私達以外はいい感じに打ち解けて、和やかな雰囲気になっていた。



熊さんの、「全員揃ったし、改めて自己紹介!」と言う一言で、男性から順番に自己紹介していく。



みんな職業は熊さんと同じ消防士さんで。

熊さんの同期の谷口さん。後輩の片桐さん。


そして‥。


「松本 真(まつもと しん)です。今年からこの町に配属になりました。宜しく!」


ぶっきらぼうな彼の短い自己紹介が終わる。




‥? さっき里花さん、『まこと』って呼んでいたけれど‥。




隣の未希ちゃんが「可愛いくないですか~!女の子みたい。」って小声で囁く。



女の子みたいって多分‥、誉め言葉じゃないと思うな。



私は、人から口さがないことを悪気なく言われて来た人生なので、そう言う発言には敏感‥というか過敏で‥。



‥ 未稀ちゃんそれ聞こえちゃうよ?


そっと、真くんの方をチラッと見たら ー‥。



案の定、彼はこちらを睨んでいた。



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