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アンバランスなsweet
第3章 秘密
未希ちゃん狙いなのだろう、身を乗り出して来た谷口さんが、


「アイツ、俺たちのアイドルだからさ。
真って『しん』とも、『まこと』とも読むだろ?可愛いから俺たちの間では、あいつのことを『まこと』ちゃんって呼んでるんだ。」


何て暴露話をするから、酔っ払った未希ちゃんが悪のりして、


「まことちゃーんっ!」


て叫びながら手を振っている。



確かに口を開かなければ、くりっとした瞳にきめ細かい肌。睫毛も長くて、女の子みたいで愛らしい。


(でも、口悪いし。)



本人はちょっとぶーたれてて。
でも、その不機嫌な姿もご愛嬌な感じ。



既に一度自己紹介は終っているのだ。私と真くんの為の自己紹介。

女性達の自己紹介も簡単に進んでいく。



でも、私は人に注目される事が苦手で。飲み会ではこの時間が一番苦痛な時。



「 ーーー‥ ですっ!」



だけど。未希ちゃんの可愛らしい挨拶がさくっと終わって。



‥‥ 非情にも私の番になった。




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