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アンバランスなsweet
第14章 初めてのデート‥。
「豊さんと、‥もう少しだけ、見て回りたい///」



繋いだ手を離されるのが寂しくて。
思わず、私はそう口走って。




「じゃあ、紫乃に洋服、プレゼントさせて?」




お洒落が苦手だっていうけれど、

「今日の紫乃は可愛いよ。」

なんて、甘い言葉を片桐さんは私にくれて。



毎日の会話の中にはほとんど無かったそんな言葉は、
私を酔わせてくれたから。




―――片桐さんが私に洋服を見立ててくれるの?




男性に服をプレゼントされるなんて、生まれて初めてな経験。

ショッピングモールには背の高い女性の為のお店が入っていて。


片桐さんが迷わず私のことをそのお店につれていってくれたのは‥。
事前にちゃんとリサーチしてくれたって、そういうことでしょ?

そんな風に私をエスコートしてくれる、片桐さんは大人なんだ。



片桐さんが選んでくれた洋服。
それは‥ブルーのワンピース。

真っ青な海を連想されるようなそんな青色。



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