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アンバランスなsweet
第15章 やり直す為に

明らかに誰かに聞いて私のことを知っている、
そんな口振り。
さっきまでは、見たこと無かった――そう思っていた背格好。
―――こんな黒ずくめな人‥見覚え無いって思ってたけど。
あの日は大雪で。
それも夜だったから。
はっきり顔が見えたワケではないけれど、
何となく‥‥。
何となくだけれど見れば見る程、
その雰囲気はあの時の人影に似ている気がする。
‥‥里奈ちゃんの名前を口にするこの男性は、もしかして――――。
「‥‥里奈ちゃんの、ストーカー、ですか?」
「‥‥っ。石山 卓だ」
―――あっ!卓くん。
そう言えば里奈ちゃんが元カレの名前をそう呼んでいた気がする。
ぶすりとした顔で自分の名前を呟く彼はやっぱり里奈ちゃんの元カレで。
顔の傷や紫に変色した痣が、彼をますます強面な印象にしていた。
そんな口振り。
さっきまでは、見たこと無かった――そう思っていた背格好。
―――こんな黒ずくめな人‥見覚え無いって思ってたけど。
あの日は大雪で。
それも夜だったから。
はっきり顔が見えたワケではないけれど、
何となく‥‥。
何となくだけれど見れば見る程、
その雰囲気はあの時の人影に似ている気がする。
‥‥里奈ちゃんの名前を口にするこの男性は、もしかして――――。
「‥‥里奈ちゃんの、ストーカー、ですか?」
「‥‥っ。石山 卓だ」
―――あっ!卓くん。
そう言えば里奈ちゃんが元カレの名前をそう呼んでいた気がする。
ぶすりとした顔で自分の名前を呟く彼はやっぱり里奈ちゃんの元カレで。
顔の傷や紫に変色した痣が、彼をますます強面な印象にしていた。

