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アンバランスなsweet
第15章 やり直す為に

恋人同士な時期もあった卓さんならば、
里奈ちゃんから私の話を聞いていても決しておかしくはない。
私と里奈ちゃんは同じ高校だったし、
真逆なコンプレックスは結果良く似た悩みを産み出していて。
それがきっかけでお互い仲が良かったから。
「そこの喫茶店で、少しだけ。‥‥時間は取らせないから。」
一瞬‥‥片桐さんの顔が頭に浮かぶ。
里奈ちゃんのストーカーだった卓くん。
その痛々しい、喧嘩の後のような傷痕。
里奈ちゃんの怯えた姿が思い出されて、躊躇してしまう。
―――この人についていっても大丈夫だろうか。
話すことさえ嫌がる片桐さんに知られたら‥‥。
片桐さんを裏切ることにはならないのかな?
そんな私の迷いが顔に出ていたのだろう。
「‥‥俺、すごく怪しいよね。
‥‥でも、もう君に頼るしか方法が無いんだ。
里奈とは、会うのが難しいから。」
里奈ちゃんから私の話を聞いていても決しておかしくはない。
私と里奈ちゃんは同じ高校だったし、
真逆なコンプレックスは結果良く似た悩みを産み出していて。
それがきっかけでお互い仲が良かったから。
「そこの喫茶店で、少しだけ。‥‥時間は取らせないから。」
一瞬‥‥片桐さんの顔が頭に浮かぶ。
里奈ちゃんのストーカーだった卓くん。
その痛々しい、喧嘩の後のような傷痕。
里奈ちゃんの怯えた姿が思い出されて、躊躇してしまう。
―――この人についていっても大丈夫だろうか。
話すことさえ嫌がる片桐さんに知られたら‥‥。
片桐さんを裏切ることにはならないのかな?
そんな私の迷いが顔に出ていたのだろう。
「‥‥俺、すごく怪しいよね。
‥‥でも、もう君に頼るしか方法が無いんだ。
里奈とは、会うのが難しいから。」

