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アンバランスなsweet
第15章 やり直す為に

私にしか頼る方法が無い?
そんなの意味がわからない。
私と里奈ちゃんは仲が良かったというだけで、
身内でもなんでも無い。
今は私の方から会うことだって避けているのに。
でも、私を見つめる卓さんの瞳が、
必死そうに揺らめいて、悲痛な影を映すその瞳が、
私の心の琴線に触れた。
――――この人の話を聞かないと、きっと後悔する。
話を聞かないで、卓さんを振り切って逃げることだって出来た。
卓さんに、少し付き合って欲しいとお願いされただけだった。
拒否する権利が私にはあって、
決して無理強いされた訳ではないのに。
「少しだけ‥‥なら」
私は一緒について行くことを選んでしまった。
私に頼るしかないと私を見つめたその眼を信用してしまった。
それは片桐さんとの約束を破ることだし、
裏切ることだと解っていたのに――――――。
私に聞いて欲しいことは何だろう?
そのことへの少しばかりの好奇心と、
彼のその瞳に宿る哀しげな影に導かれる様に、
気がつけば、私はそう返事をしていた。
そんなの意味がわからない。
私と里奈ちゃんは仲が良かったというだけで、
身内でもなんでも無い。
今は私の方から会うことだって避けているのに。
でも、私を見つめる卓さんの瞳が、
必死そうに揺らめいて、悲痛な影を映すその瞳が、
私の心の琴線に触れた。
――――この人の話を聞かないと、きっと後悔する。
話を聞かないで、卓さんを振り切って逃げることだって出来た。
卓さんに、少し付き合って欲しいとお願いされただけだった。
拒否する権利が私にはあって、
決して無理強いされた訳ではないのに。
「少しだけ‥‥なら」
私は一緒について行くことを選んでしまった。
私に頼るしかないと私を見つめたその眼を信用してしまった。
それは片桐さんとの約束を破ることだし、
裏切ることだと解っていたのに――――――。
私に聞いて欲しいことは何だろう?
そのことへの少しばかりの好奇心と、
彼のその瞳に宿る哀しげな影に導かれる様に、
気がつけば、私はそう返事をしていた。

