この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
アンバランスなsweet
第15章 やり直す為に
私にしか頼る方法が無い?
そんなの意味がわからない。
私と里奈ちゃんは仲が良かったというだけで、
身内でもなんでも無い。

今は私の方から会うことだって避けているのに。



でも、私を見つめる卓さんの瞳が、
必死そうに揺らめいて、悲痛な影を映すその瞳が、
私の心の琴線に触れた。




――――この人の話を聞かないと、きっと後悔する。




話を聞かないで、卓さんを振り切って逃げることだって出来た。
卓さんに、少し付き合って欲しいとお願いされただけだった。
拒否する権利が私にはあって、
決して無理強いされた訳ではないのに。




「少しだけ‥‥なら」




私は一緒について行くことを選んでしまった。

私に頼るしかないと私を見つめたその眼を信用してしまった。
それは片桐さんとの約束を破ることだし、
裏切ることだと解っていたのに――――――。




私に聞いて欲しいことは何だろう?

そのことへの少しばかりの好奇心と、
彼のその瞳に宿る哀しげな影に導かれる様に、
気がつけば、私はそう返事をしていた。





/466ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ