この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
アンバランスなsweet
第15章 やり直す為に

マフラーを外した卓さんは綺麗な顔立ちの男性で。
そのせいで‥‥顔の傷の痛々しさが余計に際立って見え、気にしちゃ悪いなって思うのに、どうしても視線がそこに言ってしまう。
「あの‥‥」
「実は、」
私達は同時に話始めて、そしてお互いに黙り混んでしまう。
少し緊張した張り詰めた時間がそこには有って。
私達の間だの空気を重くしていた。
「‥‥紫乃さんから――」
「‥‥卓さんから――」
二回も話すタイミングが被ってしまう。
でも、少しだけ解れるその空気が、
沈黙の時間を柔らかなものに変化させる。
なんだか互いに見つめあい、可笑しくなって。
ふふふと笑う。
笑うとさっきの強面が嘘みたいに。
卓さんの細い切れ長の眼が線になって。
眼を開けてるのか、つむっているのか分からない感じになる。
そんな所が親しみやすくて。
――――この人‥悪いひと、じゃ無いみたい。
そんな風に思った。
そのせいで‥‥顔の傷の痛々しさが余計に際立って見え、気にしちゃ悪いなって思うのに、どうしても視線がそこに言ってしまう。
「あの‥‥」
「実は、」
私達は同時に話始めて、そしてお互いに黙り混んでしまう。
少し緊張した張り詰めた時間がそこには有って。
私達の間だの空気を重くしていた。
「‥‥紫乃さんから――」
「‥‥卓さんから――」
二回も話すタイミングが被ってしまう。
でも、少しだけ解れるその空気が、
沈黙の時間を柔らかなものに変化させる。
なんだか互いに見つめあい、可笑しくなって。
ふふふと笑う。
笑うとさっきの強面が嘘みたいに。
卓さんの細い切れ長の眼が線になって。
眼を開けてるのか、つむっているのか分からない感じになる。
そんな所が親しみやすくて。
――――この人‥悪いひと、じゃ無いみたい。
そんな風に思った。

