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アンバランスなsweet
第15章 やり直す為に

「‥‥その傷、どうしたんですか?」
私の問いかけに一瞬、卓さんは黙り込んで。
すぐに苦笑いな顔になる。
やっぱり初対面だし。
そんなこと聞いてはいけなかったかも知れない。
私だって―――初対面ですぐに身長のことを言われたら少し嫌な気持ちになったもの。
「‥‥ふっ。それ、いきなり聞く?紫乃さん‥。」
「あっ、ごめんなさい。凄く‥痛そうで気になったから、つい‥。」
卓さんはいいよと手を振って。
「俺‥‥あの雪の夜以外にも、何度か里奈に会いに来てるんだ」
そう一言話すと卓さんはまた黙り込んで。
静かにコーヒーを口にする。
何処から話そうか迷っているような――逡巡しているその姿はとても苦しそうだった。
「俺が里奈と付き合っていたことは知ってるの」
私の問いかけに一瞬、卓さんは黙り込んで。
すぐに苦笑いな顔になる。
やっぱり初対面だし。
そんなこと聞いてはいけなかったかも知れない。
私だって―――初対面ですぐに身長のことを言われたら少し嫌な気持ちになったもの。
「‥‥ふっ。それ、いきなり聞く?紫乃さん‥。」
「あっ、ごめんなさい。凄く‥痛そうで気になったから、つい‥。」
卓さんはいいよと手を振って。
「俺‥‥あの雪の夜以外にも、何度か里奈に会いに来てるんだ」
そう一言話すと卓さんはまた黙り込んで。
静かにコーヒーを口にする。
何処から話そうか迷っているような――逡巡しているその姿はとても苦しそうだった。
「俺が里奈と付き合っていたことは知ってるの」

