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アンバランスなsweet
第16章 熱情

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今日は非番で休みだから、俺は本屋にでも行こうかと車を走らせていた。
好きな作家の本の発売日。
文庫もいいがやっぱり本は単行本で買いたい。
それがちょっとしたこだわりで本屋へ向かう。
本屋は市内の中心にあるから、
紫乃が勤める診療所の近くにある。
先日‥‥里奈ちゃんのストーカーの男と殴り合いになり、公務員なのに手を出してしまった。
―――通報されなくて‥‥良かった。
相手も反撃してきたし。
互いに1発づつお見舞いしたからおあいこだろう。
もう暫くは――里奈ちゃんのガードについて欲しい。
熊さんからのたっての頼みは断れない。
先日の件もある。
あの男が近くをうろついているかもしれない。
診療所の近くで信号が赤に変わって。
ふっと見たその喫茶店の窓に――紫乃の姿を見つけた。
――なんでこんな時間に紫乃(アイツ)がいるんだ?
今日は非番で休みだから、俺は本屋にでも行こうかと車を走らせていた。
好きな作家の本の発売日。
文庫もいいがやっぱり本は単行本で買いたい。
それがちょっとしたこだわりで本屋へ向かう。
本屋は市内の中心にあるから、
紫乃が勤める診療所の近くにある。
先日‥‥里奈ちゃんのストーカーの男と殴り合いになり、公務員なのに手を出してしまった。
―――通報されなくて‥‥良かった。
相手も反撃してきたし。
互いに1発づつお見舞いしたからおあいこだろう。
もう暫くは――里奈ちゃんのガードについて欲しい。
熊さんからのたっての頼みは断れない。
先日の件もある。
あの男が近くをうろついているかもしれない。
診療所の近くで信号が赤に変わって。
ふっと見たその喫茶店の窓に――紫乃の姿を見つけた。
――なんでこんな時間に紫乃(アイツ)がいるんだ?

