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アンバランスなsweet
第16章 熱情

そして、喫茶店に乗り込み、あの男から紫乃を連れ去った俺は――今。
紫乃と二人車の中にいる。
いいようの無い怒りから始まった…俺の衝動的な行動…
――我慢が出来なかった…
紫乃の微笑みや興味を一心に浴びている様に見えたから。
――それは何故俺に向けられないのか…
何となく抑圧されていた気持ちが爆発して。
あの場所から、あの男のもとから
紫乃を連れ去ることに満足している俺がいて。
そんな自分に少しとまどう。
このままでは紫乃を傷付けてしまいそうな。
そんな凶暴な感情――
車を走らせれば、少しだけ冷静な気持ちが戻ってくる気がした。
自分の中に沸き起こった紫乃に対する気持ちに、
その感情に、理性がついて行かない。
紫乃と二人車の中にいる。
いいようの無い怒りから始まった…俺の衝動的な行動…
――我慢が出来なかった…
紫乃の微笑みや興味を一心に浴びている様に見えたから。
――それは何故俺に向けられないのか…
何となく抑圧されていた気持ちが爆発して。
あの場所から、あの男のもとから
紫乃を連れ去ることに満足している俺がいて。
そんな自分に少しとまどう。
このままでは紫乃を傷付けてしまいそうな。
そんな凶暴な感情――
車を走らせれば、少しだけ冷静な気持ちが戻ってくる気がした。
自分の中に沸き起こった紫乃に対する気持ちに、
その感情に、理性がついて行かない。

