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アンバランスなsweet
第16章 熱情

あてもなく走らせていた車は地元のスキー場の側に差し掛かかる。
このまま運転することに危険を感じて、そのスキー場の駐車場に車を停めた。
フローラル系のシャンプーの香りに…紫乃の匂いが微かに混じる。
その匂いは…俺の理性を掻き乱して。
すぐ側にある…手を伸ばせば届くその距離にいる紫乃。
その体温さえ感じられる程近くに――。
―――紫乃!
思わず左手でその肩を掴みその躯を抱き寄せた。
紫乃のその華奢で薄い躯は強く抱きしめれば折れてしまいそうだった。
―なんで、紫乃は俺のものじゃないんだろう。
――なんで、片桐さんなんだろう。
―――なんで、俺は紫乃じゃなきゃダメなんだろう。
そんな思いに苦しくなって。
胸が押し潰されそうになるけれど―――
今、この瞬間――紫乃は誰のものでもなく、俺だけのものだ。
一つになりたくて。離したくなくて。
俺はその紫乃を捕らえる力を弱めることが出来なくて。
ぎゅっと強く。
今が永遠ならいい―…そんな気持ちのまま
紫乃のその躯を離すことが出来なかった―――――
このまま運転することに危険を感じて、そのスキー場の駐車場に車を停めた。
フローラル系のシャンプーの香りに…紫乃の匂いが微かに混じる。
その匂いは…俺の理性を掻き乱して。
すぐ側にある…手を伸ばせば届くその距離にいる紫乃。
その体温さえ感じられる程近くに――。
―――紫乃!
思わず左手でその肩を掴みその躯を抱き寄せた。
紫乃のその華奢で薄い躯は強く抱きしめれば折れてしまいそうだった。
―なんで、紫乃は俺のものじゃないんだろう。
――なんで、片桐さんなんだろう。
―――なんで、俺は紫乃じゃなきゃダメなんだろう。
そんな思いに苦しくなって。
胸が押し潰されそうになるけれど―――
今、この瞬間――紫乃は誰のものでもなく、俺だけのものだ。
一つになりたくて。離したくなくて。
俺はその紫乃を捕らえる力を弱めることが出来なくて。
ぎゅっと強く。
今が永遠ならいい―…そんな気持ちのまま
紫乃のその躯を離すことが出来なかった―――――

