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アンバランスなsweet
第4章 正反対な女の子
「しーのさん!」
休憩室からのお昼休みからの戻りに、懐かしい声に呼び止められた。
ナースの山口さんがこの3月で定年を迎えるので、新しいナースを募集していて。今日は午後から面接があるらしい。
「里奈ちゃん!久しぶり~!」
私を呼び止めたのは里花さんの妹の里奈ちゃんで。
私とは高校が同じで一つ後輩にあたる。
「なんでここにいるの?」
「嫌だ!紫乃さん。決まってるじゃないですか。面接ですよ。」
そう言って。紺色の体にフィットしたスーツでその場でくるっと回ってみせた。
あれ、あれれ?確か、里奈ちゃんは県外の看護学校に進学して、そっちの総合病院でナースになって。
バリバリ働いている筈なのに‥。
ちっちゃい里奈ちゃんは、見た目は私と正反対で。
負けん気が強くて。
田舎に帰ってくるタイプじゃないのにな?
私の困惑が、顔に出ていたのか、里奈ちゃんは目をくるりとさせて。
「親との約束で、25歳までには家に戻ることになっていて‥っていうのは口実っていうか、きっかけで、地域医療に携わりたいっていうのが理由です。」
そう言って、凛とした顔で私を見つめた。
代わって無いな、そういうところ。
昔から里奈ちゃんは目的意識が高くて、努力家な女の子だった。
私とは正反対な彼女が眩しくて。新しい風が吹いた気がして。
里奈ちゃんの面接が上手くいくといいな‥。なんて思った。
休憩室からのお昼休みからの戻りに、懐かしい声に呼び止められた。
ナースの山口さんがこの3月で定年を迎えるので、新しいナースを募集していて。今日は午後から面接があるらしい。
「里奈ちゃん!久しぶり~!」
私を呼び止めたのは里花さんの妹の里奈ちゃんで。
私とは高校が同じで一つ後輩にあたる。
「なんでここにいるの?」
「嫌だ!紫乃さん。決まってるじゃないですか。面接ですよ。」
そう言って。紺色の体にフィットしたスーツでその場でくるっと回ってみせた。
あれ、あれれ?確か、里奈ちゃんは県外の看護学校に進学して、そっちの総合病院でナースになって。
バリバリ働いている筈なのに‥。
ちっちゃい里奈ちゃんは、見た目は私と正反対で。
負けん気が強くて。
田舎に帰ってくるタイプじゃないのにな?
私の困惑が、顔に出ていたのか、里奈ちゃんは目をくるりとさせて。
「親との約束で、25歳までには家に戻ることになっていて‥っていうのは口実っていうか、きっかけで、地域医療に携わりたいっていうのが理由です。」
そう言って、凛とした顔で私を見つめた。
代わって無いな、そういうところ。
昔から里奈ちゃんは目的意識が高くて、努力家な女の子だった。
私とは正反対な彼女が眩しくて。新しい風が吹いた気がして。
里奈ちゃんの面接が上手くいくといいな‥。なんて思った。