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アンバランスなsweet
第20章 さ迷い…triangle

私も里奈ちゃんも初めてで。
ボールを選ぶのに一苦労だった。
丸い大きめなメロンぐらいのその玉には三つの穴が三角を作るように開いていて。
「3つの穴に親指と人指し指と中指を入れて、
三本の指で持ち上げて投げるんだよ」
片桐さんに教えて貰って。
選んであげるよ?って片桐さんは言ってくれた、その会話の中…。
「紫乃さんを借ります~!」
「里奈ちゃん?!」
ボールがある場所に里奈ちゃんに私は引き摺られるようにしてここにいる。
私は指が細くて。
里奈ちゃんは手が小さいから指か短いのだ。
二人でボウリングの玉をこれでもない、あれでもないと探して回るのは楽しかった。
はしゃぐ里奈ちゃんに、片桐さんは苦笑いしていたけれど。
Wデートだもん。
女子の時間だって必要だよね。
「紫乃さん…足長いですよね。お尻もちっちゃいし。いいなぁ。私ジーンズをそんなに素敵に履きこなすこと、出来ないもの」
里奈ちゃんのその言葉に赤くなる。
里奈ちゃんは身長の割にお尻が大きいグラマラスボディで。昔からそれがコンプレックスだったっけ。

