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アンバランスなsweet
第20章 さ迷い…triangle

私はボーリングはゲームしたことが無くて。
ただでさえ、運動神経には自信無いのに。


でも。勝負だし。
真くんと里奈ちゃんの二人には負けたくない。
やるからには勝ちたい。
そう思う自分がちょっと可笑しい。


そんなことを考えたら緊張して。さらに躯が固くなってしまった。



「一応対戦ゲームだし!勝者へのご褒美と、罰ゲームを決めましょうよ!」


里奈ちゃんの元気なその提案に、真くんと片桐さんは苦笑いしている。


「里奈ちゃん、それ…必要?」

「無いより、あった方が絶対盛上がりますって!」


片桐さんと里奈ちゃんのその会話。
里奈ちゃんの楽しそうな様子が伝染して、なんだか楽しい雰囲気になって。


真くんの方をチラリと見る。


―――真くんはどう思ってるのかな?


やっぱり里奈ちゃんと同じ意見だろうな。


どうせならみんなで楽しんで盛り上った方が良い。ボーリングの間ぐらいは、色んなゴチャゴチャは忘れて、里奈ちゃんみたいに楽しみたかった。


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