パソコンから！ケータイから！スマホから！無料でどこでも気軽に楽しめる官能小説サイト

第20章 さ迷い…triangle

里奈ちゃんが1本ピンを倒し、残りを真くんがスペアで取って。

里奈ちゃんと真くんのハイタッチ。

――私も頑張んなきゃ！


「紫乃さん！ふぁいと！」


相手チームとはいえ、私と里奈ちゃんは初めて同士で。その実力は散々たるもの…。
なので勝負といえども、互いの番の時は相手にエールを送りあってしまう。
もちろん、負けたくは無いんだけど。


「俺達対戦…してるんですよね？景品まで決めて。
なのに、なんであの二人は仲良くキャアキャアしてるんですか」

「…知らないよ」

「……片桐さん…俺聞いちゃったんですよ」


私達のそんな様子を片桐さんと真くんは首をすくめて見ているのなんかお構いなしだった。


チームの勝敗は真くんと片桐さんに懸かっている訳だけれど、
二人とも消防士という仕事柄なのか運動神経はいいようだ。