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アンバランスなsweet
第20章 さ迷い…triangle

―――また…後ろに投げちゃったらどうしよう!
「紫乃、一緒に」
片桐さんの甘い口調。
耳に響くその声に、昨日の行為を思い出してゾクッとした。
片桐さんが私の背後に立って。
腰に回されたその手に私の躯が固まる。
背中から伝わる温み。
重ねられた右手。
「……や。」
「ダメ」
その少し強引なそれ。
片桐さんの私の腰に回された手に力がこもり、細やかな身じろぎを封じられる。
私と片桐さんのその姿は…。真くんの目には仲が良いカップルに映っているに違いない。
「一緒に投げるだけだから、力抜いて」

