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アンバランスなsweet
第20章 さ迷い…triangle

凄く気になるその内容を私は聞きそびれてしまっていたから。
後から里奈ちゃんに教えて?と聞いたけれど、はぐらかされて教えて貰えなくて。
片桐さんにきいても首を振るばかりだった。
―――あれ…ご褒美なのに、なんで?
勝負が終わるまでは内容はわからないソレ。隠されると却って気になるもの。私には何故教えて貰えないんだろう?
「この勝負勝ちたいんだ」
そう思った矢先に聞こえた、片桐さんの小さな呟き。
負けた方は‘ご飯を奢る’片桐さんがそう決めた筈だった。
それは皆にとってはたわいもないゲーム。
私だって…真くんと里奈ちゃんのことがなきゃ、こんな気持ちにはなっていない筈で。
ゲームに熱くなっている、片桐さん。
私に指導するその姿に、片桐さんの私に対する…執着とは別に、勝ちたいと言う気持ちも伝わって来て。
――片桐さんって実は負けず嫌いなのかな?

