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アンバランスなsweet
第20章 さ迷い…triangle

気持ちが決まったら、なんだか心が軽くなり楽しくゲームが出来た。
勝敗は…結局私達が負けてしまって。
私の目の前で喜びを分かち合う二人の姿を見るのが辛い…そう思っていたけれど―――…。
「良い対戦でしたね~!ほぼ引き分けみたいな感じで、ドキドキしちゃった!私と紫乃さんのガーター対決は、いち、にい…うふふ、紫乃さんの勝ち!ですね。」
里奈ちゃんの明るい言葉に何だか救われて、勝敗にこだわって、片意地を張っていた自分が少し嫌になった。
里奈ちゃんの幸せをまだ素直には喜べないけれど、だからって友達には変わらないんだものね。
私が呼び名を変えてから、片桐さんの視線が凄く痛くて。何か言おうとしているけれど、人がいるから言えない…そんな雰囲気を感じる。
片桐さんにしてみれば、昨日……キスして。キスマークまでつけた自分の彼女の態度がおかしければ、やはり気になる筈だもの。

