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アンバランスなsweet
第5章 変化
ピーポーピーポー‥。
小さかったサイレンの音が段々近付いてきて、診療所の前でピタっと止まった。



ストレッチャーが救急の入り口から真っ直ぐ処置室へ向かう様子がチラリと見えた。


救急車が診療所の前に止まったことで、外来の患者様は何事だ?とざわざわし出して‥。



綜合病院と違い頻繁に救急車が来る訳ではない診療所だから、仕方の無いことだろう。



これから少し外来がストップするから、待合室の患者様にその旨を伝えて、了解をとる。



中には後からまた来る、と一旦戻る人、明日また来ると帰る人、と様々。



カルテの処理をしに診察室前にあるバイタルを測定する為の小部屋に向かう。
途中、処置室の様子が垣間見えた。



救急隊の人達がテキパキと仕事をこなして行く姿は頼もしくて、カッコいい。



そんな中に真くんもいた。
その姿は、身長のハンデなんて感じさせないぐらい力強いものだった。


残念ながら中の詳しい様子は医療従事者じゃないと伺い知ることは出来ないけれど。



ストレッチャーから処置室のベットに移乗した患者様の診察が始まり、救急隊の彼らの仕事は終了した様だった。

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