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アンバランスなsweet
第23章 対峙する心

片桐さんは―――。

まだ亜子さんのその死をきちんと受け入れていないんだ。

だから自分を残して逝ってしまった亜子さんに対して怒っている。

亡くなった事実は解っているのに…心がそれを認められずに苦しんでいるんだ。
それは、それだけ亜子さんに対する気持ちが深かったということで――…。


「亜子が死んで。初七日に、俺のアパート手紙が届いたんだ。

“すぐに生まれ変わって貴方のもとに飛んでいくから。だから、忘れないで―――。”

久しぶりの亜子の字だった。
その手紙に亜子の体温を感じたような気がしたよ。

忘れるもんか!忘れてたまるか!
毎日。俺は亜子のその面影を捜した。

何か俺だけに解るようなメッセージが残ってやしないかと。

幽霊でもなんでもいい。
亜子に会いたかった。その存在を感じたかったんだ。

―――でも、時間というのは、優しくて。……そして残酷だ。」


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